2011年11月02日

人との接し方を学べるロボット「Auti」

 人との接し方を学べるロボットというのが開発されたそうです。

お友達と仲良く遊ぼう!自閉症の子どもが人との接し方を学べるロボット「Auti」

 大声で叫ぶ、乱暴に叩くといったネガティブな言動には反応しない一方、やさしく話しかけたり、なでたり、ポジティブに接すると、楽しげに反応する仕組みになっているそうです。自閉症の子供向けに開発されたとありますが、きっとある時期の子供にとってもとても魅力的なおもちゃになりそうです。

 他にもアザラシロボット型パロという癒し系ロボットが老人ホームに導入されるといったニュースも聞いたことがあります。今後こういった癒し系ロボットも普通の家庭にも広がっていきそうです。癒し効果としては本物のペットにはかなわないかもしれませんが、世話の手間を考えるとロボットも魅力的です。両者ともユーザーの気の向いた時だけ、気の済むまで相手が出来るのが大きな長所です。今後ますますロボットの活躍する場面が増えそうです。

 さて、このようにある特殊な事情を持った人に向けた製品は、それ以外の人にとっても価値が出てくるのは珍しいことではありません。その点に注目したのが様々な人の使いやすさを目指した「ユニバーサルデザイン」です。障害などの特殊な事情はその事情がある・ないというものではなく、いろいろな程度に分布しています。たとえば歩くことについても、歩ける歩けないではなく、元気に歩ける人からゆっくりなら歩ける人、杖を使う人、車いすを使う人など緩やかに分布しています。これをスペクラムといい、ある事情に対応することはそれに近い人々にとっても利益になります。

 別の活用も生まれてきます。以前講演を聴いたことのある東京大学工学系大学院特任教授 中川 聰先生のエピソードが印象的です。ちょうど「中川聰 意識の境界を取り払い蘇らせる自由」に紹介されています。
 脳性麻痺のたった一人の女性のために、3ヵ月を費やして箸をデザインした。青森県産の桧葉(ひば)材を、中指をかけて持ちやすいように削って窪ませ、転がらないようになだらかな角を持たせた。機能を超えて十分に美しい。今は日本航空国際線のファーストクラスでも採用されている。

多様性への挑戦はイノベーションの源泉でもあるのです。

 今回紹介した「ユニバーサルデザイン」の考え方については、中川 聰さんの講演記録に良くまとめられているので参考になると思います。
posted by 産業創出ネットワーク at 09:00 | TrackBack(2) | 記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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