2012年02月24日

カンブリア宮殿「ハウステンボス黒字化!!」

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 昨夜は親元に戻っていたら、たまたまテレビがカンブリア宮殿を始め、ハウステンボスを黒字化した澤田秀雄さんでした。
 
 ハウステンボス、逆境からの復活劇を追う!

 これすごいです。心底すごいと思います。村上龍さんの番組ってのがあまりに象徴的でした。村上龍さんとハウステンボスの関係はとても長いはずです。以前は村上龍さんのJMMメールマガジンを読んでいまして、経営破綻した前後(2003年)よく取り上げられていました。ずっと見てこられた方ですから、澤田秀雄さんがたった一年で黒字化したっていうことに他の誰よりも驚かれていると思います。私自身は村上龍さんのメルマガを読みながら、ハウステンボスはとても魅力的なところで行ってみたいなと思いましたが、再建は相当難しいだろうなと思っていました。村上龍さんの紹介の仕方も客観的なものから、日に日に悲痛な応援のように変化していったのを覚えています。

 でも黒字化したのです。

 この事例は日本中の地方にとって日本にとって宝物です。なにか持っているものがあれば再建あるいは活性化できるという証左です。ではポイントはなんでしょうか。

 まず印象的だったのは、ハウステンボスはつぶす訳にはいかないという決意でした。つぶすには佐世保市の雇用や経済効果への影響が大きすぎるのです。絶対つぶさない。その決意は重要です。気持ちの問題だけではありません。それを明確にすることでたとえば自治体への固定資産税を当面免除という特例を獲得しています。関係者それぞれになにかを諦めてもらうのです。決意とはなにを諦めるかということです。

 そして花形。3Dプロジェクションマッピングという建物がまるで動いているかのようなアトラクションや夜のイルミネーションなど、日本一あるいは世界一の売りを作る。話題を作る。リピータを作る。人々に来る理由を作る。

 そして足下。施設の老朽化が激しく手すりの塗装はがれや枯れた鉢植えの花なども目立っていたようです。せっかく遊びにきてもそれでは興ざめです。それを外注で直すのでなく、従業員で直す。ちょっとその気になれば、素人でもいろいろできます。自分で直せるようになることで、外注の手続きをとる必要なしに、自分たちの判断で直しちゃえます。経費削減なんてお金だけの問題ではありません。従業員はその気になれば自分たちでできちゃうという自分のことにできます。目の前のお客さんに少しでも楽しく過ごしてほしい気持ちを行動に直結できます。木のデッキで板の隙間にヒールが刺さってしまうことに従業員が気付き、澤田さんに仰ぐことなく自分たちでほぐした縄を詰めて直していました。まさに足下。

 大胆にして繊細。まさに再建のお手本です。リストラもしなかったそうです。そして個人的に不意を突かれたのは敷地の半分近くを無料開放地域として、英語教室やベンチャーなどに入居してもらったということ。経費を削減しつつ地域の人を近くに呼び寄せられます。なるほどー。そんなやり方があるんですね。

 こういった改革について例えば企業変革力といった本が教科書になります。
 8段階の方法としてあげられている「危機意識を生みだせ」「従業員の自発を促す」といった項目はハウステンボスの事例でもぴったり紹介されています。こういった教科書を見ればハウステンボスのような生々しい実例が決して一人の神懸った采配や運で達成されたものではなく、人類の蓄積した知識や経験に裏付けされた行動で実現されていることがよく分かります。

 澤田さんは他にも多くの事業を再生されているそうです。それらもゆっくり調べてみようと思いますが、とりあえず今日のところは、決意。花形。足下。これで日本中を再生できそうです!

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posted by 産業創出ネットワーク at 09:00 | TrackBack(1) | 記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする