2012年07月23日

自由に生きるために20代で50捨てながら取り入れるべき6つの価値観

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 話題の自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと読んでインスバイアされたので、捨てた後取り入れるべき6つの価値観を紹介したいと思います。 本題に入る前に、この捨てる話、20代とか若い方は思った以上に真剣に取り組むべきだと思います。

 先日我が家でこんなことがありました。ニュースが電子教科書を取り上げたとき、生意気にも小学校ニ年の息子がいかに教科書は紙であるべきかを力説し始めました。彼にとってみれば、今の教科書の形が絶対的な影響を持っていて、それ以外の形態など考えられないのでしょう。無理もありません。しかし、若いうちは柔軟ですから、電子教科書を与えられればあっと言う間に順応して、数日後には紙の教科書なんてありえない、と宗派替えしてるに違いありません(笑)電子教科書に出会うまで今の考えを無理に直しておく必要は感じません。

 しかし、そういう機会をただ待っていては取りこぼしが出てきます。たとえばこの本の「02 今使わないモノを捨てる」という考え方。一度出会いさえすれば、若さ故すぐ適応できるかもしれませんが、出会わなければ自力ではその思いに至らず一生モノを溜め込むかもしれません。この本に書かれている50もの事柄は、普通に人生を過ごしていると取りこぼして通り過ぎかねないものばかりです。20代のうちにこれらの考え方に網羅的に触れておくことは、後々大きく効きます。10代までは、こういう話は互いに影響するので友達の誰かが触れればいいのですが、成人するとそういう機会は極端に減って行きます。25歳で「今使わないモノを捨てる」ことに感銘し実行したとしても、それを友達に勧めて巻き込むとかなかなかできません。逆にいえば20代以降はだれもこういう話を教えてくれないので、自分自身で取りに行かねばならないのです。

 さて、ここからが今回の本題です。この本の50を捨てて身軽でいれば自由であり続けられますが、生きていくあるいは食べていくには頼もしい懐刀も必要です。そこで捨ててできる余裕に入れるべき6つの価値観をご紹介します。今「お!これ新しい」と思うような取り組みはこれら6つの価値観から生まれています。私はこの価値観を大事にするおかげで2006年に立てた20年計画のうち2014年に地方に引っ越すという計画を2年早く実現することができました。

1 情報処理技術を生かす
 これは今さら言うまでもなく広く行き渡った価値観です。高度に発達した情報処理技術(IT)のおかげで今までできなかったことが次々実現しています。ただしまだまだ序の口です。今後さらにリアル社会の問題に切り込んでいくでしょう。お花見してる場所でピザを注文して届くとか、夢のようなサービスが現実化しています。また、今まではgoogle検索のような誰もが必要とするサービスを中心に発展しましたが、これからはたった1万人が1000人が100人が必要とするよりきめ細やかなサービスも求められるでしょう。

2 なんでも個人からできるようになる
 ブログを使えば個人から情報発信できたり、以前は不可能だったありとあらゆることが個人、あるいは小さなチームでできるようになっています。この現象はITの分野だけではありません。3Dプリンタなど工作機械なども個人で持てるようになっているので、自分で「部品」も作れます。なので、投げられたゴミを自分でキャッチしに行くゴミ箱なんていう夢のようなゴミ箱を個人が作ったりします。



 今個人や小さなチームでできないものもどんどんできるようになるでしょう。そうなることで、大きな組織では対応できないようなたった1万人が1000人が100人が必要とするよりきめ細やかなモノ・サービスが発展するでしょう。

3 循環型の社会を目指している
 これもいまさら言うまでもなく広がっている価値観です。使わなくなった携帯は回収して再びレアメタルを再生するなど、様々な資源を循環的に使って持続的な社会を目指そうとしています。そしてかつて環境問題は経済活動にとって負担でしたが、最近は経済を活性化させる力を持っています。「環境」を重視した家電が売れます。また燃料費が高騰する中、省エネ対策すると燃料費を削減でき利益があがります。ドイツではエネルギー消費を減らすことを成長の源泉として、エネルギー消費量は横ばいのままGDPを増加をしているそうです。 

4 持続型の人間社会を目指すようになる
 これは3に似ていますが、資源ではなく経済活動など社会の仕組みの話です。日本は人口が減り始めましたし、世界全体の人口増加のペースもはるか昔1970年頃から鈍化していて、遅くとも今世紀中には人口増加は止まります。それに向け日本をはじめ多くの国で次々と人口増加が止まります。そこで人口が増えなくても安定した経済活動を行うモデルが必要となっています。今までのモデルは人口増加を前提としていたため、いろんなことがうまくいかなくなっています。

 そしてこの問題は経済政策といった遠い話だけでなく、私たち生活のレベルでも感覚的にどんどん身近になっています。たとえば家事はなくならないということ。子育ては親と学校だけで回らないこと。老後は子供に迷惑かけないなんて難しいことなどなど。これらは高度成長の時代にお金で解決できるのではないかと誤解しましたが、どうやら違うようです。

 たとえば家事。今労働は知的労働に変わって来ています。知的労働は時間ごとに生まれる成果にムラがあり、毎日働く時間を増やしたところで、生産量があがるわけでもありません。となると家事をすべて外注するよりは、毎日の生活の中でできるところはした方が得になります。これと似たような話がいろんなレベルで認識されてきています。様々な公共サービスを必要な税金を集めて雇用して提供するより、市民が互いに融通できるところはした方が市民の負担が少なくなります。要は助け合いという昔ながらの価値観です。のんびり成長していた昔からある伝統的な価値観が今見直されているのは、このように参考になるからです。

5 共生という価値観
 今多様化が進んでいます。これは個人個人がより自分らしく生きるというきれいごとだけで進んでいるのではありません。社会が示した型にはまった人間になっても生活が苦しくなっているからです。あの難しいとされる弁護士ですら若手は苦しいと言われています。それぞれが自分の専門性を磨きつつも、なにか他人と差別化を図らなければ食べて行けないのです。みんな同じがいいのにと願う人も少ないはずですが、時代はそれを許してくれません。

 圧倒的な多様化への重圧の一方、他人を理解するなんてできないよねと公言できるようになってきています。他人を理解するなんてそもそも幻想ですが、少し前まではそれはできることになっていました。価値観が多様化したことで、他人を理解するなんて無理とはっきりして、この点ではずいぶん気が楽になりました。

 他人を理解をできない代わりに、相手をまるごと受け入れて協力する共生の考え方が広がっています。互いに共感するところがあれば、その点で価値観を共有し協力して物事に取り組みます。それ以外のところを全て理解し合うことはできませんから、まるごと受け入れます。そしてこの共生から最後の項目イノベーションが大量に生まれます。

6 多様化でイノベーションを大量生産する
 多様な人材が協力し合うことで、一人では思いつかないようなイノベーションが生まれやすくなります。それは型にはまっていない自分らしさを活かすことで生まれて来るものであり、それが生活の糧になりえます。イノベーションは無数に必要とされており、ネタに困ることはありません。

 まず多様化が進んだことで多くのイノベーションが必要とされています。iPadのような誰もが使えるようなイノベーションだけでなく、たった1万人が1000人が100人が必要とするような、よりきめ細やかなイノベーションが無数に必要とされています。

 循環型社会・持続型人間社会という点でも小さなイノベーションが無数に必要とされています。今ウナギが高騰していますが、完全養殖もできていないニホンウナギという一種を土用の丑の日に日本人みんなで食べてようとしたら当たり前です。別にニホンウナギでなくたってよくて、アナゴでもウツボでもいいかもしれません。それぞれの土地でその土地の事情に合わせた魚を蒲焼きにすればいいのですが、そのためには各地でニホンウナギに負けないレシピがイノベーションされなければならないのです。これが広まれば、土用の丑の日には全国からこれぞ究極という蒲焼きが集まり日本一を争うことができます。いつなくなるか心配しながらバカ高いウナギを食べるよりよほど楽しそうです。

 以上6つの価値観を紹介しました。これらの価値観は一見ばらばらなようで密接に互いを刺激しています。

 ITの発展によって、型にはまった仕事はどんどんITが肩代わりするようになり、われわれは型にはまった専門性だけでなく、自らを差別化する独自性を求められるようになりました。みんな一緒からみんな違う(違わないと貧しくなる)という多様化です。多様化によってニーズも多様化しましたから、大勢が必要とするイノベーションだけでなく、少数が必要とするイノベーションも無数に求められています。

 一方それに応える環境も生まれています。ITや技術の発展によって、個人や少人数でいろんなことができるようになっています。また多様化によって共生という考え方が広まっており、多彩な人材が共感して協力できるようになりました。したがって小さなイノベーションが起こりやすくなっており、つまり無数の小さなニーズに対して無数のイノベーションを起こす環境が整ってきたのです。

 また資源が循環する社会を作るには、自然が不均一であることから、地域地域に応じた工夫が必要であり、ここでも無数の小さなイノベーションが必要とされています。また人口増加を前提としない持続的な人間社会を目指す上でも無数の小さなイノベーションが必要とされています。従来の全国均一の公共サービスはコストがかかる割に、地域の実情にあいません。地域地域で必要とされるサービスをイノベーションする必要があります。

 逆に言うと、最近資源の循環や持続的な人間活動ができなかったのは、無数の小さなイノベーションを起こす環境になかったからです。さかのぼってかつて持続的にのんびり成長していた時代は無数の小さなイノベーションしかなかった時代です。これからは大きなイノベーションと小さな無数のイノベーションを両方起こせる時代になってきたのです。これら6つの価値観は互いに互いを刺激し強化し合っているのです。

 しかし以上6つの価値観全てを私たち一人一人が受け入れるのは困難かもしれません。なぜならこれらの価値観には今までの価値観と衝突するものもあり、しかし我々は今までの価値観で育って来たからです。私の小二の息子が電子教科書を否定するように受け入れたくない面も出てきます。でもこれら6つの価値観は互いに密接に関わっていて切り離せません。今目の前にはIT技術が産み落としたPCやスマホがあることでしょう。そのデバイスはこれら6つの価値観の台頭を加速しています。

 これら6つの価値観に抵抗があるなら、自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のことなどを使って、今までの価値観を捨てる訓練をしましょう。

 これら6つの価値観が飲み込めたら、いまだ主流として存在する古い価値観のものからなるべく距離をおきましょう。今どんなに魅力的に見えてもそれはやがて新しい価値観で置き換えられます。そうすることで、将来の選択肢が増え、自由であり続けるだけでなく、自由に生きることができるでしょう。

・併せてどうぞ
焼け野原から復興した灰色ワールドに彩りを。
無数の小さなイノベーションについての考察
ナス重。その手があったか!】うな重を例に出しましたが、代替としてアナゴでもウツボでもなくナスを使ったレシピがあるそうです。

 このブログの記事で紹介する内容は主にこの6つの価値観を元に選んでいます。下に関連タグが並んでいますので、気になるものがあればぜひたどってみてください。
posted by 産業創出ネットワーク at 10:00 | TrackBack(2) | 記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする