2012年07月31日

焼け野原から復興した灰色ワールドに彩りを。



 今生き辛いですよね。経済大国のはずなのにちっともみんなが幸せそうに見えないです。

 サービス残業で毎日遅くなり家には寝に帰るだけのパパ。
 主婦の役目はそのままで仕事もしなきゃいけないママ。
 塾と習い事の毎日で結果を求められる小学生。
 自殺者が減らない。うつ病いっぱい。
 満員電車の絶望的な混み具合。

 みんな社会が用意した画一的な枠にはまって生きることを強いられています。

 なせでしょう。効率優先のためです。画一的な枠にみんなではまることで効率が上がるのです。たとえば電車。無数のマナーを作り続け、それら全てを守れるものだけが乗ることで究極まで乗車人数を増やします。すでに自己目的化していて、常に次の目標を探し続けます。かつては喫煙者の排除という体のいい目標があったのですがそれが一段落ついてしまい、最近は妊婦・乳幼児や高齢者が疎まれるようになっています。極度の非寛容です。かつて非寛容といえば田舎の弊害でしたが、今や都会がその先頭に立っています。ちなみに万が一ラッシュ時に乳幼児や高齢者がいなくなったら、それだけ通勤が快適になるでしょうか。いいえ逆です。その分、さらに詰め込めるようになって、さらに混むのです。

 戦後67年。焼け野原からは立ち直り街はできましたがそこはまだ灰色ワールドだったのです。同じ色に塗られています。生きては行けるけど息苦しいです。

 だから街に彩りを加えましょう。国や自治体、大きな企業では、色をと言っても同じ色にしか塗れません。個人個人や小さなグループがそれぞれ様々な色を街に加えることで、街は鮮やかに彩られます。たとえば先日NHKで富士登山鉄道のデザイナーズトレインが紹介されていました。中はカフェのような素敵な空間です。これにのんびり座ってがたごと揺られる旅は楽しそうです。でもこれをこのまま都会の真ん中でやると、むちゃくちゃ混むか、長い予約待ちです。あるいはローカル線をこの車両にするのも陳腐です。デザインするにしても同じではなくそれぞれの列車のコンセプトに合わせたデザインが必要です。これがそれぞれの場所をそれぞれの色で彩るということです。

 つまり同じやり方がどこでもできるわけではなく、似ていてもその場所ごとに工夫やイノベーションが必要です。効率的ではありませんが、日本中に様々なデザイナーズトレインが走り出したら、それだけで旅行が楽しくなりますし、つまりあちこち旅行する人が増えます。灰色ワールドに彩りが増えれば増えた分社会は住み良くなるし、景気もよくなります。

 戦後の焼け野原はモノがなく大変でしたでしょうが、それだけやらなくてはいけないことはたくさんありました。人々も自分のやれるとこからやりました。現在は立派な街はできましたが、まだモノトーンの灰色ワールド。大変息苦しい世界です。それはつまりやらなくてはいけないことはいくらでもあるということです。しかもそれは政府や大企業がやってくれるのを待っていても成されません。大きな組織にいくら不平を言ったところであちこちをちまちま彩るなんてことはできないのです。戦後の焼け野原と同じように、われわれ一人一人が自分たちで自分たちの目の前のモノをちまちま彩らなくてはならないのです。

 これから社会に必要なのは彩りです。つまり小さな無数のイノベーションです。銘々お互い彩って行きましょう〜。

・合わせてどうぞ
 個人や小さなグループによる小さな無数の彩り、つまりイノベーションが必要とされている点については、以前紹介したこれからの6つの価値観でも詳しく取り上げました。
posted by 産業創出ネットワーク at 10:00 | TrackBack(3) | 記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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