第1局。後手羽生の勝ち。
先手行方の作戦失敗、60手という名人戦最短で投了。
挑戦者だから、果敢に新作戦は素晴らしい試みだが、60手で投げたことには、もうちょっと粘れよと全方位からなじられる。
第2局。後手行方の勝ち。
中盤先手羽生の疑問手でそのまま行方勝利。
ほとんどがタイトル戦の羽生ではよくあること。タイトル戦でも平気でいろいろ試す。
第3局。後手羽生の勝ち。
先手行方優位に進めるも、長考派のため羽生より時間を使い、終盤逆転される。
先手が若干有利な将棋で、名人戦後手3連勝は例がないのではないかと(確認してない)。
第4局。先手羽生の勝ち。
後手行方優位に進めるも、長考派のため羽生より時間を使い、終盤逆転される。
終局の瞬間行方悔し泣き。
第3局と第4局は似たような展開。行方、前半時間使いすぎ。それで優位に進めても、そうすると羽生が難解な手を指すので、行方が容赦なく時間を削られ手を間違う。
コンピュータと人間が戦う電王戦を通して、いかに人間が終盤で間違うかが露呈し、糸谷新竜王など若手を中心にどんどん早指しに移行する中、行方の長考はあまりに時代に逆行。
そのあげく悔し泣きとか、心理戦もあるので羽生より時間を使っていては残り3連勝は絶対無理。変わらなければ勝てない。開き直って時間の使い方を変えられるかが勝負。
30年羽生ファンだけど、行方の突き抜けが見たい。このまま負けたら、「羽生被害者の会」つまりタイトル戦で羽生にフルボッコされて、その後パッとしない棋士の会に直行コース・・・・。