2012年01月23日

初音ミクiTunesチャート1位

 人工歌手初音ミクは話題がとぎれないですね。先日グーグルが初音ミクを使ったプロモーションビデオを発表しましたが、それが音楽ダウンロードサイト iTunes でランキング1位になったそうです。

 初音ミクが歌うChromeブラウザのCMソング、iTunesチャート1位に

 一曲200円だそうです。ニコニコ動画に行けばファンがアップした同曲を聞くことができますし、それをiTunesに移すこともそれほど難しいことではありません。それでも多くの人がその曲を購入しランキング一位になりました。

 
2012/1/24追記。なんと、初音ミク、“日本人歌手”史上最多の世界217か国配信だそうです。バーチャル・シンガーの初音ミクが歌う「Tell Your World」が“日本人歌手”史上最多となる世界217か国で25日から配信されることになった。すご。

 
 ニコニコ動画では「振り込めない詐欺」という言葉があります。もちろん「振り込め詐欺」をもじった言葉です。現在ニコニコ動画では、動画を見た人がその動画にいくらお金を払いたいと思っても払う仕組みがありません。お金を払いたくても払えずもどかしい思いをするような素晴らしい動画に対して、お金の代わりに「振り込めない詐欺」という言葉が贈られます。デジタル技術が発達していろんなものがタダで楽しめるようになりましたが、一方でそれでもお金を払いたいという人が出てきました。

 たとえばニコニコ動画そのものがその例でしょう。今年の冒頭有料会員が150万人を超えたという発表がありました。登録者数は全体で2500万人ということで、6%が有料会員ということになります。同一人物が複数アカウントを持つことや、登録後使われなくなったアカウントもあることを考えると、実質的な有料会員率はもっと高いでしょう。有料会員になれば画質がよくなるとか特典はありますが、どれだけ得かというだけでなく、ニコニコ動画を応援したい!と月525円で「いいね!」を付けたいという気持ちも大きな動機として働いているでしょう。実際その利益を元にニコニコ動画は次々に新しい試みを仕掛けていて目が離せません。先日紹介したように、お金は連鎖する「いいね!」なのです。

 このように一旦様々なものがタダで楽しめるようになった現在、価値のあるモノにお金で「いいね!」を付けたいという動機は広く共有されるようになってきました。今回の「初音ミクiTunesチャート1位」は、その象徴的なできごとでしょう。

 無料を利用したビジネスプランについては、フリー〜〈無料〉からお金を生みだす新戦略が詳しいです。ここで紹介されているような仕組みを活用しつつ、ユーザーがお金の「いいね!」をつけられるようにして好循環を作ることが、今後のビジネス形態の一つになることでしょう。

posted by 産業創出ネットワーク at 09:00 | TrackBack(0) | 記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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